「海外ファンド」「オフショアファンド」と「ヘッジファンド」。どれも似たような意味で使われることが多い言葉ですが、その定義には若干の違いがあります。まず、その違いを明確にしておきましょう。
海外ファンドとは、国内未登録の海外籍ファンドです。その代表的なものが「オフショアファンド」。オフショアとは所得税や法人税など、国外所得にかかる税金を免除している地域を指します。オフショアと呼ばれる国や地域は、世界中に50以上あるといわれています。「海外ファンド」「ヘッジファンド」「オフショアファンド」は概ね以下のように定義されます。
海外ファンドとは、外国の会社が運用しているファンドとか、ファンドマネジャーが外国人であるファンドという意味ではありません。海外、つまり国内未登録の海外籍ファンドが、海外ファンドの定義です。
運用しているのが日本人であったとしても、海外に籍を置くファンドは「海外ファンド」と呼ばれます。
そして、その代表的なものが、「オフショアファンド」といわれるものです。「オフショア」とは、所得税や法人税など、国外所得にかかる税金を免除している地域を指します。
また、そのような地域を「タックスヘイブン」とも呼んでいます。タックスヘイブンとは、「租税の回避地」といった意味です。そして、こうした地域で設立されたファンド(日本でいうなら投資信託)が「オフショアファンド」と呼ばれるものです。
現在、オフショアと呼ばれる国や地域は、世界中に50以上あるといわれています。具体的には、ルクセンブルグやバミューダー、ケイマン諸島、マン島、バージン諸島といったさまざまな地域がありますが、その多くは島国や小さな国なのが特徴です。
そうした小さな国や島は、収入を得る手段が非常に限られているため、金融特区のような税制優遇措置を提供することによって、多くの資金を国内に集めているのです。
海外ファンドの中でオフショア地域に籍を置き、①安い税金②ファンド集積による人材・知識集約③切磋琢磨による運用能力向上、などのメリットを享受するファンドを「オフショアファンド」と呼びます。
また「オフショアファンド」の中でも、相場変動に左右されず、絶対リターンを目指すファンドを「ヘッジファンド」と呼びます。サラリーマンファンドマネジャーではなくプロが運用し、成功報酬体系をとります。その商品に自らも投資し、顧客とwin-winの関係を作るのが一般的です(通常の投資信託は相対リターンを追求する。成功報酬体系を取らず、預かり資産の増加を目指す)。
また、日本の金融庁に登録された、海外ファンド以外のファンドを「和製ファンド」と呼びます。いわゆる「和製ヘッジファンド」はこの中に含まれます。
なお、「海外ファンド」「オフショアファンド」「ヘッジファンド」の関係図は以下のようになります(2回クリックすると大きくなります)
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