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ヘッジファンドの基本知識

更新日:2011年5月26日

ヘッジファンドの歴史は古い  

一口にヘッジファンドと言っても様々なタイプがありますが、共通するのは上げ相場でも下げ相場でも絶対収益を実現すること。日本では一時期「ハゲタカファンド」として悪いイメージが定着しましたが、次第にその優れたパフォーマンスを認める動きが広がっています。

ヘッジファンドの歴史は古い

  ヘッジファンドの歴史は古く、1949年にアルフレッドジョーンズが創設したものが世界初です。ヘッジファンドのもともとの目的は、株や債券など伝統的投資手法などとは違い、相場が低迷・逆転した場合でも損失を抑え、下げ相場のときでも一定のリターンを挙げる商品は作れないかというニーズから生まれました。

 ヘッジという言葉は経済的な損失から保護するという意味があり、ヘッジファンドは、上げ相場と下げ相場の両方の局面でプラスのリターンを出すことが可能な運用手法です。

 近年では、数多くのヘッジファンドが存在し、運用の手法も様々です。ほとんどのヘッジ・ファンドはコンピューターによるトレーディングシステムを駆使し、株、債券、為替、商品、不動産、リバティブなど様々な商品に投資しており、ヘッジをかけながら最大下落率を最小限におさえるように運用されています。

 それでは、そもそもヘッジファンドとはどのように定義されるのでしょうか。一概に定義するのは難しいのが現状ですが、たとえば以下のように定義することができます。

ヘッジファンドの定義

 ヘッジファンドを定義すると以下のようになります。

 1)全てのリスク要因に対して完全な回避策(ヘッジ)が講じられているわけではなく、非常に狭い範囲のリスク回避策しか講じていない場合もあります。

 通常、主なヘッジファンドの大部分は広範囲のリスク回避策を講じているといわれていますが、これら全てにおいて、ボラティリティーに対して完全なリスク回避が実現されているわけではありませんし、また元本を保証しているわけではありません。

 『ヘッジファンド』という名称は、日本の投資家間において、やや混乱を招いている現状があり、より誤解の少ない考え方として『それぞれが、異なるリスク回避策を適用している資金運用行為』がよりふさわしいといえます。

 2)ヘッジファンドは限られた一定の分野に投資するとは限りませんし、その投資行為がさまざまな規制を受けたり、情報開示の対象になったりすることはありません。

 非常に明確な投資制約を受けている投資信託と比較した場合、その違いは明らかです。ヘッジファンドの最大の長所は、絶えず新たな運用収益源を追求できる柔軟性にあります。目まぐるしく変化する世界の金融市場においてはスピードが非常に重要です。

 3)ヘッジファンドの本領は、市場の上昇局面においてのみ発揮されるわけではなく、上昇、下落局面の両方において高い収益性を可能にし、とても俊敏であらゆる収益追求の機会を無駄にしない投資戦略を持っています。

 

 4)ヘッジファンドが市場に持つポジションの規模は、レバレッジ比率等の関係上、預託された資金を直接反映しているとは限りません。リバティブに代表される高度な価格決定理論などを用い、実際の投下資金以上に相当するポジションを可能にし、高い収益効率が可能となります。

  これはしばしば「ギアリング」と呼ばれ、ヘッジファンドの高い収益性の中核となっています。このようなギアリングの恩恵を受けることのできない、一般的な投資信託のようなファンド等とは大きく異なる点です。

 たびたびの危機を乗り越えて不死鳥のように蘇るヘッジファンド。ヘッジファンドにはどのような利点があるのでしょうか。

ヘッジファンドの利点

1. 上げ相場と下げ相場の両方でリターンを得られる
2. 法的な制約が少ない
3. 様々な投資手法で運用ができる

 ヘッジファンドはすべての市場の両方の局面でプラスのリターンを上げる事が可能ですので、正しくヘッジファンドを選択すれば、リスクを最小限に抑えることができます。ヘッジファンド業界は、投資業界のなかでもトップエリートが集中している分野です。近年ヘッジファンド業界の中での競争は非常に激しく、限られた優秀なファンドマネージャしか生き残れません。そのためヘッジファンドを選ぶときには、過去の実績が重要になります。

 もちろん未来のことはわかりません。ただし少なくとも、過去においてある程度のパフォーマンスの実績のあるヘッジファンドを選択することが大切です。

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